高層階に住みたい人、下層階に住みたい人。

01/15/2013 / 11:43
高層階に住みたい人、下層階に住みたい人。

世の中には高いところに住みたい人も低いところに住みたい人もいます。もちろん感覚や好みは重要ですが、ニューヨークでの住宅選びという意味では、高層階・下層階、それぞれの住宅に特徴がありますので、マイホーム選びの参考にしていただければと思います。

基本的には購入をする場合でもレンタル(賃貸)をする場合でも共通します。

高層階に住む

まずなんといっても高層階に住む理由の筆頭は部屋からの眺めがよいことです。

セントラルパークが見渡せる、摩天楼を見渡すパノラマヴュー、自由の女神がベッドルームから見える・・・など、高層階ならではの眺めを売りにしている物件は数多くあります。

このような意味での高層階、もしくは超高層階住宅では、当然ですがこの「窓からの景観」が物件の価格や賃料に含まれています。ですので同じビル内でも階が上がるほど、またよい眺めであるほど価格は高くなります。

これは逆に言えば窓からの眺めにあまり価値を感じない方にとっては割高な物件となります。

中でもトップフロア、つまり最上階の場合は、窓からの眺めはもちろんのこと、上には誰も住んでいないわけですから心理的な優越感や、上階からの騒音を気にしなくてもよいなどが選択の理由に挙げられることが多いことから、最上階はペントハウスとして、他のユニットとは異なるつくりとなっているのが一般的です。

注意したい点はまず窓が開けられない場合が多いこと、また強風などにより揺れを感じることがあること、そして災害などによる停電などの際に、エレベーターがストップした場合、階段での昇り降りを強いられることなどです。

もし住んでいるユニットが30階にあったら・・・めったにないことではありますが、ちょっと気が遠くなります。

停電に関しては自家発電を備えているビルもありますが、実際昨年のハリケーンの際には自家発電装置が作動しなかったビルもみられましたのであまり過信しないほうが安全です。

また表に出るまでに時間がかかるというのも生活をする上では意外な落とし穴です。

特に大型ビルの場合には部屋の玄関からビルを出るまでに5分以上かかる場合もあり、玄関を開け、エレベーターまで歩き、エレベーターを待ってから乗り、下の階に降り、ロビーを歩き、ビルの外にでる・・・ということを繰り返すことを考えると、ご家族の中にお子さんやお年寄りがいらっしゃる場合には注意が必要です。

下層階に住む

まず上層階と比べて異なるのは価格です。

賃貸にしても販売にしても、ビルの上に行けば行くほど価格は上がります。逆に言えば、より安い物件を探すという意味では下層階に利があります。

例えば12階建てのビルの同じラインで7階と8階を比べた場合、8階の方が7階と比べ10K(1万ドル)高い、レンタルであれば同じ間取りでも上の階は3500ドル、下の階は3250ドル・・・などという感じです。

ただしエレベーターの付いていないウォークアップタイプのビルディングの場合には事情が異なります。

一般的に4階以上の階段の昇り降りは敬遠される傾向にあるため、例えば4階建てのタウンハウスの場合、2階や3階の同じサイズの部屋のレント(あるいは販売価格)は同じであるにもかかわらず、4階の同サイズユニットは安いということがありえるからです。

余談ですが、NYC内にあるウォークアップで最も高いビルディングは7階建てになります。

他にも、ジムやヨガルームなど、ビルのアメニティは比較的下層階に位置している場合が多く、同じ階、もしくは近い階のユニットを購入(賃貸)すれば利用に便利であることもメリットとして挙げられます。

さて、下層階の中でも特別なのは1階(地上階)にある物件です。

以前はセキュリティなどの理由から地上階のユニットを敬遠するという話しをよく聞きましたが、近年はブラウンストーンブームも手伝い、広いバックヤード(裏庭)が付いていることや、部屋の中を子供やペットが走り回っても下に誰も住んでいないので気兼ねしなくてよいことなどから、1階の家を探しているという方が増えてきました。

中でも人気のあるのはやはりブラウンストーンをはじめとする戦前のタウンハウス。

裏庭と同じ高さに作られた半地下の部屋(ガーデンレベル)と階段を上がったところにある表玄関と同じ高さに作られた部屋(パーラーレベル)がデュープレックスとして利用されているタイプのものは特にニューヨーカーに人気があります。

新しいビルの場合でも1階にはまるで一軒家のようなデュープレックスやトリプレックス(3階建て)タイプのユニットを用意している場合がありこちらもやはり人気があります。

またブラウンストーンも含め古いタウンハウスタイプの物件の中にはビルの地下に洗濯機と乾燥機が付いている場合が多く(全く何も付いていない物件も多いですが)、洗濯物やゴミを持って階段を昇り降りすることを考えると、1階もしくは下層階の利便性は見逃せません。

下層階に住む場合の注意としては、路上からの騒音が聞こえやすいということが挙げられます。

例えば1階のガーデンレベルをベッドルームとして使った場合、表の道路の高さはガーデンレベルの床より高い位置にありますので、夜寝ているときに目の前のサイドウォーク(歩道)を歩く靴の音が大きく聞こえる・・・などということもありえます。

特に古いビルの場合には壁、窓、サッシなどの防音性能が低い場合がありますので事前に確認することが大切です。

他には、5階以上に住んでいると夏に窓を開けても蚊が入ってこないというのもよく聞く話で、下層階であれば網戸は必需品。

また当たり前ではありますが、高台にでも立っていない限り、1階を含めた下層階からはパノラマビューは望めませんので、窓からの景観が重要な場合には選択肢からは外すことになります。

運良く同じビル内に複数の物件が空いている場合、是非上記を踏まえて両方をよく確かめ、納得のいく物件選びをしていただければと思います。

※写真はつい先日販売した88 Meserole Ave (Greenpoint)は戦前の建物ならではの趣があるコンドミニアム。一階部分は天井の高いデュープレックスで魅力的ですが、マンハッタンビューのルーフガーデンにアクセスしやすい最上階も魅力です。

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