ニューヨークの公立学校の冬休みがようやく終わりました。この時期はニューヨークが最も寒いシーズンでもあるため、バケーションをとるニューヨーカーが多いのですが、今日から通常通りに戻っています。

さて、NYC不動産の業界団体であるREBNY (Real Estate Board of New York)が面白い数字が発表されました。

不動産ブームのピークであった2007/2008年と、現在の不動産価値を、各セグメントにおける不動産税のアセスメントバリューにより比較しています。

表の中でFY2009年となっている数字は、リセッションのあった2009年の数字ではなく、2007/2008年の不動産税が反映された数字となります。

つまり文中にあるように、前回の不動産ブームピーク時の不動産価値と現在の価値を比べていることになるわけです。

これが課税時に行われる物件のアセスメントバリューであることを踏まえたうえで、数字を細かく見ていくと色々なことが見えてきますが、大きな傾向としては以下のとおりです。

  • マンハッタンとブルックリンにおいては、それぞれ67.4%、86.8%と、コンドミニアムの上げ幅がコープの上げ幅よりもかなり大きい。
  • コープに関しては、マンハッタン38.2%、ブルックリン29.2%、クイーンズ22.5%と、コンドに比べ低いものの全エリアでのバリューが上昇している。
  • ブルックリンにおけるコンドマーケットの伸びはNYC全エリア・全物件タイプの中で最高の伸び(86.8%)を示している。
  • NYCの全エリア・全物件タイプの中でクイーンズのコンドミニアムは唯一バリューが下がっている(10.6%)。

コンドとコープの上げ幅の差はNYC不動産の一般傾向といえ、コープのバイヤーが主としてローカルの居住者に絞られるのに対し、コンドミニアムがそれに加え、インターナショナルインベスターや非居住者バイヤーを対象としていることに起因します。

また、コンドには劣るものの、ローカル居住者の旺盛なマイホームニーズを反映し、NYCの3エリアにおけるコープの価格は全て上昇しています。

ブルックリンにおける不動産価値の上昇幅が大きいのは、積極的な開発投資により住環境が年々目覚しくよくなっていることと、ブルックリンというエリアの人気(卵と鶏ですが)を考えるとこの数字は納得ですが、これから数年でさらにエリアの開発が進むことを考えるとまだまだ上がっていきそうです。

気になるのはクイーンズのコンドの価値だけが唯一下がっていること。

これに関しての詳細は割愛しますが、複数の原因が考えられ、マンハッタン&ブルックリンで購入できないバイヤーをを吸収する形で動いているクイーンズのコンドマーケットには注意が必要といえます。

  • 上の写真はレッドフックにあるレストランBrooklyn Clab。冬は月・火がお休みですが、3月中旬から毎日オープンです。
  • 下の画像はクリックすると拡大されます。

By REBNY

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