MTAが1月にLトレインの工事によるシャットダウンを発表して以来その影響が懸念されています。

LトレインはCanarsie Tube とよばれるイーストリバーの下を通るトンネルによりブルックリンとマンハッタンを繋いでいますが、このトンネルが2012年のハリケーン・サンディーにより塩害(実はイーストリバーは川ではなく海の一部なので流れている水は海水です)を被ってしまったことが工事が必要となった直接の原因です。

写真はMTAがFlickr に掲載しているCanarsie Tubeのダメージ写真です。

修復には、仮に週末だけLトレインの運行を止めて修理した場合で3年、平日も含めLトレインを完全に運休して修復した場合で1年かかるという計画がMTAから発表されています。

ただ問題なのはどちらの場合であっても運休している間の代替案には何も触れられていないということ。Lトレインは1日平均30万人が利用しているだけにこの影響は計り知れません。

通勤や通学はもちろんですが、忘れてはいけないのは、ウィリアムズバーグ側の多くのビジネスがマンハッタンからやってくる顧客で成り立っているということです。

通勤通学に関しては必要性からの移動なので、多少不便になったとしても代替輸送手段ができればなんとかなるかもしれませんが、それ以外の移動、つまり「ウィリアムズバーグにちょっといい店ができたから行ってみようか?」とか「ブッシュウィックにオフィスがあるデザイナーに家具をオーダーしよう」的なトラフィックは激減する可能性があるわけです。

また不動産に対する影響も早速でており、特にウィリアムズバーグ、ブッシュウィック、グリーンポイントなどのレンタルアパートに関しては、既にかなりの苦戦が強いられています。

実際の工事は2017年末もしくは2018年上旬からということですが、どのような工事プランになるのか、代替手段は何になるのかに関しては、まだまだ一悶着ありそな気配です。

また考えたくはないですが、工事をしている期間中に、再度大型ハリケーンが来ないという保証もなく、ウィリアムズバーグの危機は当面続きそうです。