まだ肌寒い日が続いているニューヨークですが、公立学校の春休み、パスオーバー、イースターが重なった4月のホリデー&バケーション期間も終了し、不動産マーケットには活気が戻ってきています。

さて、先日弊社コーコラングループの第一四半期マーケットレポートが発行されましたので、それをもとに2017年1-3月期のマーケット動向について、今回はマンハッタン、そして次回はブルックリンについて確認してみたいと思います。

まずマンハッタンの不動産ですが、昨対で見てみると成約数が3%上昇しています。

6四半期ぶりの上昇ということで、昨年購入することを見送ったバイヤーと現実的な値付けをしてきているセラーによるマーケットの調整が進んだことが指摘されています。

ただマーケットに物件がリスティングされてから成約するまでの日数であるDOM (Days on Market) は平均103日であり、昨年同期の89日より長くなっています。

DOMが103日ということは、バイヤーがモーゲージを利用した場合、売却完了までは5-6ヶ月かかることを意味しています。

ちなみにDOMはベッドルーム数が増えるに従い伸びる傾向があり、3-bedroomの場合140日となっています。

売買価格については横ばい傾向が続いており、レポート内ではエリアごとの細かい分析がされていますが、各物件タイプによる中央値、1SFあたりの価格、最も高い価格と安い価格のエリアは以下の通りでした。

 

サイズ別価格変動(昨対・但しラグジュアリー物件は除く)
 物件タイプ Studio 1-Bedroom 2-Bedroom 3-bedroom
コープ 450K (+2%) 711K (+3%) 1.3M (+-0) 2.615M (-3%)
中古コンド 663K (+6%) 1.078M (+6%) 1.95M (+-0) 3.6.9 (-4%)
新築コンド  541K (-27%)  1.193 (-2%)  3.0M (+10%)  7.13 (+26%)

 

面積あたりの価格(中央値・括弧内は平均値)と高額&低額エリア
 物件タイプ 1SFあたりの価格
括弧内は平均値
最も高額だったエリア 最も低額だったエリア
コープ  $1,009/SF ($1,187/SF ) アッパーイースト ミッドタウン
中古コンド $1,463/SF ($1,775/SF) ダウンタウン アッパーマンハッタン
新築コンド $1,911/SF ($2,635/SF) ダウンタウン アッパーマンハッタン

 

ただしニューデベロップメント(新築コンド)についてはその時期に販売された特定のデベロップメントにマーケット全体が大きく左右されてしまうため、この数字自体にあまり大きな意味はありません。

エリア別では、アッパーイーストはコープが最も高額なエリアになりましたが、全物件でみるとエリア自体の$/SFは昨対0%の伸び、またミッドタウンは同マイナス15%、逆にダウンタウンマンハッタンはプラス10%の伸びとなり、エリアにより価格動向に大きな差異が見られます。

また上の数字にはラグジュアリーマーケット(売買価格の上位10%)はマーケットの性質が異なるため含まれていませんが、ご参考までにラグジュアリーマーケット売買の第一四半期売買価格は、中央値で6.938M (+16%)、1SFあたりの価格は$2,893/SFとなりました。

米政権の交代に伴い不安定な政治・経済状況が続く中、第一四半期の結果で今年一年のムードを予測するのは難しいものがありますが、まずは堅調な動きであったと言えるのではないでしょうか。

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