春の不動産シーズンスタート直前のニューヨークは、まだ朝晩冷えますが日中はだいぶ気持ちのよい天気が続くようになってきました。

さて、これから伸びるエリア (neighborhood)や注目のエリアというのは、ニューヨークの不動産に関心があれば誰もが気になる情報ですが、やはり毎年少しずつ変わってきているのがメディアからも読んで取れます。

以下今年の予想やランキングが発表されている記事を集めてみました。

PREDICTIONS: 4 NEW YORK NEIGHBORHOODS TO WATCH IN 2018
この記事では今年注目の4エリアとして、ウエストハーレム (West Harlem)、プロスペクトレファーツガーデン(PLG: Prospect Lefferts Garden)、ロングアイランドシティ (LIC: Long Island City)、ブライトンビーチ (Brighton Beach)を挙げています。

個人的にはコンサバティブなピックだという印象で、どのエリアも既に開発がかなり進んでおり誰もが注目するエリアとなっています。逆に言えばこれらのエリアには今年から来年にかけて購入可能な物件が多くできるということでもありますが、だぶついているロングアイランドシティなどを購入する場合には少し注意が必要です。

10 Best Brooklyn Neighborhoods on a Budget
これはブルックリン内でまだバジェットに優しいエリアを紹介しています。まだ比較的手頃な価格ということは、今後上がる可能性があるということでもあり、おさえておきたいエリアという訳です。ピップアップされているエリアは、フラットブッシュ、ベイリッジ、サンセットパーク、クラウンハイツ、ベッドスタイ、ブッシュウィック、グリーンポイント、クリントンヒル、プロスペクトハイツ、フォートグリーンというラインナップですが、少し深さが足りない印象です。

ほとんどのエリアが既に価格が上がっていることに加え、それぞれエリアは、さらにその中のどのあたりなのかによって価格がだいぶ変わってきます。

Gentrification City
こちらは我々不動産エージェントが毎月読んでいる業界紙The Real Dealの記事なため、完全に不動産プロフェッショナルの視点から、イーストニューヨーク、メルロース/コンコース、レゴパーク、ロングウッド・モリサニア、ファーロッカウェーというエリアを、ニューデベロップメントの工事着工許可申請件数の増加傾向からピックアップしています。

逆に、許可申請件数が大きく下がっている、つまりデベロッパーが急速に興味を失ってきているエリアとして、ロングアイランドシティ、グリーンポイント、ウィリアムズバーグ、ブッシュウィック、ベッドスタイの5エリアを挙げています。

工事許可申請の増減をどう見てどう動くかにはある程度専門的な知識が必要となりますが、エリアをみるための大切な指標です。

2018 Market Predictions Survey: East NY Stays Hottest Neighborhood
こちもどちらかというと業界情報に近いものになりますが、不動産プロフェッショナルを対象としたサーベイ結果による、2018年最もホットなエリアランキングになり、1位は昨年同様イーストニューヨークとなっており、昨年ランクインしていたアストリアは今回は圏外となりました。

ランキングでは1位から順に、イーストニューヨーク、ブッシュウィック、ハーレム、モットヘブン、ベッドスタイ、トライベッカ、ロングアイランドシティ、サンセットパーク、ダウンタウンブルックリン、イーストハーレムとなっています。

ちなみにランキング表に併記されているMidian price (中央値)は、シングルファミリー、マルチファミリータウンハウス、コンド、コープなど、全タイプの物件が含まれていますので注意が必要です。

この手のランキングはあくまで参考程度の情報であり、例えば投資目的の不動産を探す場合には全く役には立ちませんが、これまで住んだ事のないエリアでの物件購入を検討している場合などにはマーケットの全体傾向や他のバイヤーの動向をつかむ意味で知っておきたい情報と言えます。