8月を目前に、ニューヨーク市内はすっかり夏休みムードが漂っています。子どもたちのサマーキャンプやファミリーバケーションに加え、街は観光客の姿が目立ち、こころなしか道路の車の数も少なめです。

ニューヨーク不動産マーケットのスローダウンについての記事を新聞などで目にされた方もいるかと思いますが、ローカルファクターが大きく影響するのがニューヨーク不動産の本質であり面白いところでもあります。

例えば、ブルックリン内の各エリアにおける価格動向を中央値の昨年対比で見てみると、中央値上昇率のトップはウィリアムズバーク・グリーンポイントであり、なんと17%の伸びを見せており、Lトレイン運休がキャンセルされたことやグリーンポイントエリアのデベロップメントが大きく寄与しているものと思われます。

逆に価格が最も下がったエリアを中央値で見てみた場合、BoCoCa(ボーラムヒル・コブルヒル・キャロルガーデン)とレッドフックを含めたエリア、そしてベッドスタイ・PLG・クラウンハイツ・ブッシュウィックが、共に-6%という価格の下降を見せました。

BoCoCaについては、ゴワナスおよび4th Aveを挟んでお隣の、パークスロープは、+3となり、明暗を分ける形となりました。

特に同エリアのコープは物件数が昨年同時期とくらべ極端に少なくなっていることもあり、リセールコンドミニアムやニューデベロップメントと比べ大きな下げ幅となっています。

また、床面積あたりの価格についても基本的に価格中央値の動きと連動しますが、「ベッドスタイ・PLG・クラウンハイツ・ブッシュウィック」と「BoCoCa」をくらべた場合、前者の床面積あたりの価格の下げ幅が4%だったのにくらべ、BoCoCaに関しては7%下がる結果となっています。

目立った伸びを見せたウィリアムズバーグですが、販売件数の昨年対比は実に48%も伸びています。そして数字の詳細を見てみると、ニューデベロップメントがエリアの伸びを支えているのが特徴です。

ただしDOM(Days On Market: マーケットに物件が出されてから成約されるまでの日数)に関しては昨年の同時期とくらべて約9%ほど伸びており、活況に見えるウィリアムズバーグ・グリーンポイントのマーケットであってもバイヤーが物件をじっくり選んでから購入している様子が伺えます。