Craigslist 利用の注意

これなくしてはNY生活は成り立たないとまで言う人がいるCraigslist.org (クレイグズ・リスト)ですが、もちろん不動産情報も充実しており、毎日のように大量にアップされています。

とはいってもやはり初心者にとっては、英語での交渉とNY不動産マーケットの知識と経験という意味でちょっと手ごわいのも事実で、実際 Craigslist で見つけた不動産をめぐるトラブルは後を絶ちません。

ということで、出来るだけトラブルを回避するために、注意しておかなければならないことと基本的な知識をいくつか挙げて見たいと思います。

No Fee Apartment には要注意!
No Fee (ノー・フィー)というとすぐに「無料」と思いがちですが、Craigslist に限らずトラブルが多いレンタルアパートの筆頭がこのNo Fee をうたい文句にしているものです。

No Fee とかかれていてる物件情報には大きく分けて、(1)物件のオーナーが直接情報を掲載している場合、(2)オーナーではなく代理人(不動産会社も含む)がオーナーのような雰囲気で情報を掲載している場合、(2)はっきりと不動産会社のNo Fee 物件として掲載されている場合があります。

(2)は論外。たちの悪い不動産屋の可能性があるので避けるのが無難です。(3)の場合には実際に契約する際に何の費用がかかるのかを確認しておく必要があります。

というのは、通常ニューヨークのレンタルでは契約時に、不動産手数料、最初の月の家賃、敷金1ヶ月分が必要です。つまり、不動産会社に払う分を除けば、家賃2か月分しか契約時にはかかりません。

ところが悪質な業者は、No Fee と入っておきながら、最初の月の家賃、敷金1か月分、最後の月の家賃・・・と3か月分を要求し、その「最後の月の家賃」というのを不動産手数料代わりに持っていってしまいます。ひどい例では、大家さんはそのことを全く知らなかった・・・つまり最後の月の家賃は、再度新たに請求された・・・などという例もあるので本当に注意が必要です。

ということで、No Fee と不動産業者が言っている場合には、本当にNo Fee なのかどうかをよく調べる必要があるわけです。ちなみに徐々に景気が盛り返してきているニューヨークでは、2008年、2009年に多く見られたNo Fee 物件はかなり減ってきています。

特にビルのオーナーの多くが企業であるマンハッタンではその傾向は顕著で、2010年の夏ごろからほとんどNo Fee や1ヶ月家賃無料というアパートは姿を消しました。

契約書なしのレンタルは要注意!
ニューヨークの法律は大家さんよりも居住者であるテナントを強く守るように出来ています。家賃滞納による立ち退き裁判などはその言い例ですが、もし何かのトラブルで行くところまで行った場合には、多くの場合法律はテナントに有利に働きます。

しかしそう入ってもトラブルは出来るだけ避けたいものであり、その意味では契約時に何の契約書も取り交わさない大家さんというのは、避けたい大家さんの筆頭です。

賃貸契約書(Lease Contract)がない場合、大家さんとの関係がよいときには何の問題もないのですが、言ってみれば全てが口約束の状態ですから、いったんトラブルが起きたり関係がわるくなると、後は水掛け論をする以外にはなく・・・最低限の取り決めは明文化されていることが、トラブル回避の近道です。

本当にその物件の持ち主なのか?
これもよく聞くトラブルの一つですが、物件のオーナーや大家さんを装って、現在住んでいるテナントが情報を掲載していることがあります。

簡単な例では、今住んでいる自分のアパートの契約が、あと1年残っていることころで、仕事の関係でカリフォルニアに引っ越さなければならなくなったとします。そのテナントが大家さんとの交渉をすることなく、勝手にレンタルアパートの情報をCraigslist に掲載し、自分の代わりになるテナントを見つけて入居させてしまう・・・・というような感じです。もちろん後でトラブルになりますので注意が必要です。

No Fee レンタルとは? 本文中にも書きましたが、ここでは不動産会社がNo Fee と言った場合の本来のNo Fee アパートメントのことを説明します。不動産会社は会社ですので、アパートを仲介したのにNo Fee では商売になりません。

ではどうなっているのかというと、多くの場合、テナントが決まった際に、大家さんが不動産会社に手数料を支払う仕組みになっています。つまり、入居するテナントにとっては確かに不動産手数料がかからないNo Fee なのですが、実際不動産会社は裏でFee をもらっているという仕組みです。

しかしここで一つ疑問が浮かびます。不動産会社と契約をして自分の部屋を貸し出す場合、大家さんには金銭的負担は一切ありません。例えばボクの働くCorcoran (コーコラン)を例にとれば、ボクらは大家さんと契約を結び、写真を撮影し、間取り図を作成し、不動産業者のデータベースに一斉に情報を流し、HPに掲載し、広告をうち、鍵を預かり、オープンハウスをしたり、プライベートショーイングをしたり・・・これらのことを全て無料で引き受けます。

そして、全力で入居者探しをするわけですが、ポイントは「全力で」というところです。何故「全力」かと言えば、大家さんが首を縦に振るような入居者を探し出さない限り、ボクらには1ドルも入ってこないからなわけです。

では何故、ある大家さんは、わざわざ払わなくてもよい手数料・・・というか本来テナントが払うはずの手数料を肩代わりしてまで、「No Fee」といって貸し出したいのでしょうか?

・・・そのわけは、ご想像の通り、そうしないとテナントが見つけられない、つまりテナントを見つけづらい何らかの理由がその物件にはあるからというわけです。

またどうしてもすぐに貸し出さなければならない理由がある場合にも、大家さん自らが仲介手数料を負担する場合があります。

AUTHOR PROFILE

Author Photoマンハッタン、ブルックリン、クイーンズの不動産のスペシャリストとして毎日街中を走り回る傍ら、ブルックリン日系人家族会 (BJAFA) のCo-Founderとして、多くの仲間と共に、日系家族の子供達のための日本語教育や子育て・コミュニティイベントを企画、運営に携わる。ブルックリン在住、2児の父。

松本哲夫(マツモトテツオ)
コーコラングループ(The Corcoran Group)勤務。
NY州公認不動産エージェント。
Licensed Real Estate Salesperson
Multi-Million Dollar Sales Club -2013, 2014
NRT Top 1000 Sales Associates -Q1 2012
REBNY: Real Estate Board of New York 正会員。
BJAFA (ブルックリン日系人家族会)理事。

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