不動産の売買時には、セラーズ・エージェントとバイヤーズ・エージェントの2種類が存在します。売り手の立場を代表して動く不動産エージェントが「セラーズエージェント」、買い手の立場を代表して動く不動産エージェントが「バイヤーズエージェント」であり、その両者がお互いの立場から交通整理と交渉を行いながら、共通する目的である「売買成立」に向けて動くこととなります。
セラーズ・エージェントは、その名の通りセラー(売り手)に雇われたエージェントであり、売り手の利益を最大にするのがその仕事。またその反対にバイヤーズ・エージェントは、バイヤー(買い手)であるあなたが雇うエージェントであり、あなたの利益を最大にするのが仕事です。
つまり、マイホームを購入する際に必要なのは、買い手であるあなたの利益を最大にすることのみを目的に働いてくれるバイヤーズ・エージェントというわけです。
バイヤーズ・エージェントの仕事は、あなたのマイホーム探しの目的に沿って、情報を収集し、物件探しの手伝いをし、契約までのプロセスが出来るだけスムーズに流れるために働く、いわば水先案内人であり、また買い手であるあなたの利益を最大にするために働く、あなた自身のエージェント(代理人)です。
バイヤーズ・エージェントの費用は、購入する不動産の売り手(セラー)が支払うことになっており、買い手であるあなたには一切金銭的な負担はありません。
もちろんボク自身、きめ細かなサービスとNew York No1 のコーコランのネットワークを活かし、バイヤーズ・エージェントとしてマイホーム探しをお手伝いさせていただいておりますので、いつでもお気軽にご連絡・ご相談ください(宣伝!)。
セラーズ・エージェントに注意! 近年インターネットの普及により、誰でも手軽に物件情報にアクセスできるようになったため、バイヤーズ・エージェントとセラーズ・エージェントの仕事の違いを知らず、セラーズ・エージェントに直接問い合わせをし、交渉や取引をする過程でのトラブルが増えています。
残念ながら、不動産のウェブサイトや広告などの連絡先として掲載されているエージェントは、全てセラーズ・エージェントであり、彼等は売主に雇われたエージェントです。つまり彼等の仕事は売手の利益を最大にすることであり、買い手であるあなたの利益は追求してくれません。
そればかりか「売り手はより高く売りたい」「買い手はより安く買いたい」という事実を考えれば、買い手であるあなたが直接交渉した場合、交渉があなたにとって非常に不利になる可能性すらありますので十分注意する必要があります。
特に、セラーズ・エージェントに自分の予算や物件探しの理由など、こちらの手の内ともいえる情報を教えてしまうと、彼等はその情報を利用して、その後の交渉を有利に進めようとしてきます。それが売り手に雇われている彼等の仕事であり、彼等はあくまで売り手のエージェント(代理人)な訳です。