もっと家賃が安いところへ引っ越したい、もう少し家賃は高くても広い部屋へ移りたい・・・アパート探しをする際に誰もが最初に考えることの一つは家賃(以下 レント)です。

「いくらのレントなら払えるのか」というのはもちろん自分自身の収入をもとに考えることなのですが、もう一つ重要なことの一つは、アパートの貸主である大家さんや管理会社が定めている「レントと収入に関する基準」をあらかじめ知っておくことです。

最も一般的なものは「年収が最低家賃の40~50倍必要」という基準です。仮に45倍として考えてみると、収入に対して借りることのできるレントの額は以下の表のようになります。日本円換算は参考までに1$=85円で計算してみました。


家 賃 世帯年収 日本円換算
$1,000 $45,000 3,825,000 円
$1,500 $67,500 5,737,500 円
$2,000 $90,000 7,650,000 円
$2,500 $112,500 9,562,500 円
$3,000 $135,000 11,475,000 円
$3,500 $157,500 13,387,500 円
$4,000 $180,000 15,300,000 円

この場合の年収とは世帯年収を指しますので、例えば共働きのカップルの場合、2人の年収の合計、友人3人で住むという場合にはその3人の年収の合計ということになります。

世帯年収がレントの基準に満たない場合、アパートによっては連帯保証人の利用を認めている場合もあります。ただしその場合には、一般的に連帯保証人がNY州内に在住していることと、連帯保証人の方の世帯年収が少なくとも家賃の80倍以上を求められるのが一般的です。

基本的にアパートの貸主である大家さんや管理会社は、テナントであるあなたのが金銭面においてどの程度信用できる相手なのか考え、そのアパートを貸すか貸さないかを判断します(残念ながら現実はそんなにシンプルにはいきませんが・・・)その意味において、世帯収入における家賃の割合は一つの大きな判断材料というわけです。

アパートによっては上記の基準に満たない場合でも、他の判断材料や事情により弾力的な対応をしてくれる場合もありますし、世帯年収が決められた基準に1ドルでも満たなければ返事すらこない・・・などというアパートも存在することはしますが、一般的にはこの基準を満たしていれば年収に関しては問題ありません。

ちょっと宣伝! ボク自身が勤務している不動産会社The Corcoran Group は、姉妹会社であるCiti Habitats(NYC最大のレンタル不動産会社)データベースを共有しています。このレンタルデータベースはNYCで最も大きなレンタルデータベースの一つであり、貸主である大家さんや管理会社が、どのような審査基準でアパートを貸しているのかの詳細がアパートごとに記載されています。ですのでボク自身がアパート探しをお手伝いする際には、事前ミーティングで頂いた情報をもとに、審査条件面で引っかかることのないアパートだけを対象にアパートの紹介をしています。