テイラー・スウィフトの不動産帝国。
先日のウォールストリート・ジャーナルの記事While Rising to Pop Stardom, Taylor Swift Built a Real-Estate Empire Worth North of $150 Millionが面白かったのでご紹介したいと思います。
テイラー・スウィフトはアーティストとして成功しているだけでなく、政治的な発言などでも米国を騒がせることが多いシンガーですが、彼女はシンガーとして成功している裏で、楽曲版権のビジネスを成功させているだけではなく、不動産帝国を気づいているという記事になります。
記事によると、現在33歳の彼女はトラストやLLCを駆使して、全米の不動産物件を買い続けており、その資産価値は150M(200億円弱)にも及んでいるということです。
基本的には長期保有を目的にしているようですが、これまで数回売却も行っており、その度に大きな利益を得てきたそうで、もちろん彼女のポートフォリオ内には、トライベッカのシュガーローフビルディング(写真のビル)内のロフトなど45M相当の物件が含まれています。
ちなみにニューヨーク以外では、テネシー州ナッシュビル、マサチューセッツ州ケープコッド、ロードアイランド州ウェスタリー、カリフォルニア州ビバリーヒルズに物件を所有しています。
またロンドンの物件購入も検討していたようですが、外国人として売買を行った場合にかかる高額の税金のために断念したそうです。
あまりメディアなどでは取り上げられませんが、テイラー・スウィフトは代々銀行の頭取をしていた家系の出身です。彼女の父親はファンドマネージャー、母親も投資信託に勤務していた金融家系ですので、16歳でデビュー以来、自分が歌うことで生まれる労働所得を、版権や不動産という不労所得にしっかりと変換し続けているというのはスウィフト家としては当たり前のことなのかもしれません。