しかし今年はよく雪が降ります。今朝も子供達と一緒に外に出ると、街は一面雪でした。マイナス10度以下の日に慣れすぎてしまい、たまにマイナス5度くらいだと、温かく感じてしまうニューヨークです。
狭いアパートメントのスペースをうまく使いこなすというのは都市生活者の永遠の課題です。
今思えば都内で暮らしていたときにもこれは課題だったはずですが、「マーフィーベッド」という言葉を聞いたことはありませんでしたし、そのようなタイプのベッドにお目にかかったこともありませんでした。
マーフィーベッドというのは、下の写真のような、使用しないときには壁などに収納されるタイプのベッドのことです。
マーフィーベッド(Murphy Bed)のマーフィーは、マーフィーの法則と何か関係があるのかとクライアントの方に尋ねられたことがありますが、今から100年ほど前に William Lawrence Murphyさんがつくり商標登録したことからマーフィーベッドと呼ばれています。
ウィキによれば、当時あるオペラダンサーに入れ込んでいたマーフィーさんは、彼女をサンフランシスコの自分のアパートメントに招こうとしたものの、スタジオアパートメント、つまり部屋=ベッドルームでもある自分のアパートに女性を誘うことは(当時の)モラル上、難しかったため、ベッドルームを客間として利用するために発明したとのことです。笑
現在ではその形体も様々であり、例えば最初の写真にあるローキャビネットタイプは下のような形でベッドとなります。
100年以上経った今、都市部での限られた住空間を少しでも有効活用するためには欠かすことのできないマーフィベッドですが、特に住空間の狭いマンハッタンでは「スタジオアパートメントであればマーフィーベッドの導入を考える」というのは、まさにマーフィーベッドの法則。
それだけ一般に普及しているベーシックアイテムとなっています。