大きなビル?小さなビル?その良さと悪さ。
今日は本当にホントーに、暑い一日でした。
朝から一日中パーク・スロープ(Park Slope)を歩き回っていたのですが、Root Hill → Café Martin → Gorilla Coffee とカフェ3回・・・加えてランチは、お馴染みナルトラーメンで冷やし中華。
まだ6月なのに完全に夏モードのブルックリンです。週末にかけては少し暑さも和らぐというのですが・・・。
さて、今日お会いした新しいクライアントの方からこんなことを尋ねられました。
実は妻は大きなビルが好きじゃなくって、例えば数世帯しか入っていないような小さなビルに住みたいと言ってて・・・でも自分は大きなビルのほうが色々な意味で安心じゃないかと思うんだけど・・・実際のところどうなの?
大きいビルか、小さいビルか・・・。これはよく話題にされることの一つです。
実際、大きなビルに住んでいる人もいれば、小さなビルに住んでいる人もいるわけで、住んだときの雰囲気や感覚的な部分での感じ方は人それぞれ。どちらのほうがよいとは言いがたいものがあります。
では、どちらでも同じかといえば、実は大きなビルと小さなビル、物件としてみた場合にはいくつかの大きな違いがあり、物件を購入する場合、後々後悔しないためにも、その差を理解しておくことは非常に大切です。
ここで言う大きなビルとは、世帯数が例えば30世帯を超えるようなビルのことで、小さなビルというのは主に世帯数が10以下のビルのことを指します。以下に大きなビルに入っている物件と、小さなビルに入っている物件の違いをまとめてみました。
大きなビルに入っている物件の特徴
<よい面>
- ビル自体の運営を専門の会社に委託している場合が多く、しっかりとした管理や緊急時の対応が期待できる。
- 住み込みの管理人がいる可能性がある。
- ドアマンビルの可能性がある。
- ビル自体に大きなトラブルがあった場合、その費用は毎月の管理費で補うため、世帯数が多い場合には一世帯あたりの負担額が低く済む。
- 共有部分を利用したビル自体のアメニティが期待できる。
- 例:ストレージ、自転車置き場、ジムやプール、屋上の利用や共有の中庭など。
- ビル内で知り合いを多く作ることで生活に役立つことがある。
- 例:旅行時の猫の世話、改築や修繕をする際に業者を紹介しあえる、ビル内でヨガやデイケアをやっている人がいる・・・など。
<悪い点>
- 集合住宅的な雰囲気が苦手な人にはあわない。
- エレベーターでの昇り降りが面倒。特にエレベーターから遠いユニットや、エントランスから遠いユニットの場合には部屋から外に出るまでに時間がかかる。
- 同じビルにどんな人が住んでいるのかが把握しづらい。
- コープの場合は購入にあたりオーナー住居率に注意をする必要がある。
小さなビルに入っている物件の特徴
<よい点>
- ビル内世帯数が少ないため、人の出入りが少なく落ち着いている。
- ブラウンストーンなどのビルディングを選ぶことができる。
- ビル内の他の住人と近い関係になりやすい。
- コープであっても入居審査の難易度が低い場合が多い。
- 自分たちのビルであるという所有意識や仲間意識が醸成されやすい。
<悪い点>
- ビルにトラブルがあった際、大きなビルに比べ各世帯での負担が相対的に大きくなる。
- 10世帯以下のコープの場合にはモーゲージ利用時に注意が必要。
- 管理会社が入っていない場合が多いため、運営や管理の質はビルによりかなりのばらつきがある。
- 密なご近所づきあいが苦手な場合には負担に感じることも。
- ウォークアップ(エレベーターが付いていないビルディング)であることがほとんどのため、例えば4階以上などの上層階の場合には昇り降りが大変。
- 大型のビルにあるようなアメニティーは期待できない。
- ドアマンや管理人はいない。