2012年ニューヨークの不動産マーケット
今年は元旦が週末に当たったため、2日が代休となりロングウィークエンド(3連休の週末)となりましたが、その後3日からは普通に仕事がスタートしている新年のニューヨークです。
十年以上ニューヨークに住んでいてもなんとなくまだしっくりとこない「正月ボケなし」の新年ですが、昨年と比べ新年のスタートには勢いがあるように感じます。
2012年のニューヨーク不動産マーケットとタイトル付けしましたが、経済指標をベースに今年を予想するというのは、ニューヨークの不動産という特殊マーケットに対してはあまり効果的とはいえません。
もちろんコモデティとしての不動産という見方をすれば、マクロ経済での大きな動向は、ニューヨークの不動産マーケットにもその印象が反映されるわけですが、それを踏まえたうえで、実際の不動産売買というのはそれぞれが個別の理由と状況をもとに生まれ、それがローカルマーケット固有の事情の中で取引されるということに注意する必要があります。
その意味では、ニューヨークの不動産というのは、グローバルな資本とローカルなコモデティが生み出すダイナミズムを肌で感じることで見えてくる、非常にユニークなマーケットといえます。
さて前置きが長くなりましたが、年初ということで昨年後半からの状況を元に、注視しているマーケットの動きをキーワード的にランダムに挙げてみました。
- 伸び悩むマンハッタンの不動産投資効果に対するインベスターの動き
- マンハッタンからブルックリンへの波の本格化
- チェルシー再開発及びチャイナタウン周辺マーケット
- 低迷するミッドタウンマーケットの動向
- ロングアイランドシティ(クイーンズ)バブルの動向
- ジャクソン・ハイツ(クイーンズ)マーケットの動向
- 次のステージに入るウィリアムズバーグマーケット
- 第2のウィリアムズバーグ&フォート・グリーン/クリントン・ヒル探し
- ニューデベロップメントの枯渇に対するリセールマーケットの動向
- ショートセールの成約状況
- 国内外国人投資家と国外外国人投資家の動き
- タウンハウスセラーの動向
- 2ベッドルームレンタルマーケットの動向
個別の内容に関してはまた少しずつ書いていきたいと思いますが、昨年以上に動きのある年になりそうなニューヨークの不動産マーケットです。