2011.1.19

買うか借りるか・借りるか買うか?

Categories: リアル・トーク Tags:  

しかし昨日は本当に寒かったブルックリン。最高気温が24F(-5度位)だったんですが大寒気温は-15度くらいな感じでした。そして今日は一転して最高気温は40F(5度)近いものの、朝から霙混じりの雪でで道路は一面にシャーベットを敷き詰めたような状態。

娘をマンハッタンにあるデイ

ケアに連れて行くの一苦労でした。

娘をドロップオフした後、Fort Greene にあるCorcoran のオフィスに行ってペーパーワークをしていたんですが、たまたまうちのオフィスにレンタルアパートメントを探しにいらっしゃったお客さんに聞かれました。

いま賃貸アパートでレントを月2100ドル払ってるんだけど、次の引越しも借りたほうがいい?それとも買ったほうがいい?

昨年末から今年にかけてボクがこの質問を受けたのは3回目。いわゆる Rent vs Buy Comparison という問題です。

シンプルに「買うのがいいか、借りるのがいいか?」と尋ねられた場合、経済的な意味から言えば「買うのがいい」というのが答えになります。

「買う」方が「借りる」より金銭的な節約と長期的な資産形成という意味において圧倒的に有利だからであり、金銭的な面から考えれば家賃を支払い続けることのメリットは皆無です(詳しくはメインコンテンツ内、買うことのメリットもご参照ください)。

さてそこで、「借りる→買う」へのプロセスを考えた場合に気になるのが、一体いくらの家賃だったら買ったほうがいいのか?ということですが、これは現在のブルックリンの不動産マーケットの現状から考えると、家賃が2000ドル前後というのが「購入」を考える一つの基準であるように思います。

例えばGreen Point のこの物件、駅から3ブロックの新築1ベッドルームで価格は$330,000ドルとスターターにぴったりの物件ですが、20%のダウンペイメントで購入した場合の住宅ローンの支払いは税金とメインテナンスを入れても$1,702ドルとなり、もし現在1Bに$1800ドルの家賃を払っているのであれば購入を検討する価値は十分アリということになります。

201-205 Huron Street-2F
BROOKLYN, NY 11222

物件価格:$330,000ドル

メンテナンス:月181ドル、税金: 月22ドル
住宅ローン:頭金:20%、利息 5.5%、30yrs Fix

住宅ローンの支払い:$1,499/月
税金とメンテナンスを入れた毎月の支払い:$1,702

※シュミレーションのため条件により実際の額とは異なります。

また現在2ベッドルームのアパートに対し毎月2700ドルの家賃を支払っているという場合、例えばパークスロープサウスにある新築2ベッドルームのこの物件は物件価格が$550,000であり、同様の計算をすると毎月の支払いは約$2,700ドルということになります。

277 19th Street-3A
BROOKLYN, NY 11215

物件価格:$550,000ドル

メンテナンス:月157ドル、税金: 月12ドル
住宅ローン:頭金:20%、利息 5.5%、30yrs Fix

住宅ローンの支払い:$2,948/月
税金とメンテナンスを入れた毎月の支払い:$2,701

※シュミレーションのため条件により実際の額とは異なります。

しかも実際に購入した場合には、モーゲージとタックスにより大きな節税効果が生まれますから、毎月の実質支払い金額は実際にはこれよりもさらに低くなります。

ということで、もちろんRent vs Buy Comparison には他にもいくつかのファクターを考えなければなりませんし、ダウンペイメント(頭金)に対する戦略も必要になるわけですが、もしあなたの現在のアパートの家賃が2000ドル前後であったとしたら、ブルックリンでのマイホーム購入は色々な意味で十分に意味を持つ選択肢といえるわけです。