2011.5.5

ウィリアムズバーグの狭間で。

ブルックリンの中でもウィリアムズバーグ(Williamsburg)ほどそのエリアの境界線が適当に扱われている場所は珍しい気がします。

そもそも英語で言うところの Neighborhood というのは行政区分などの法的に定義されたエリアではありませんので、地図によって異なることもあれば、行政機関同士で異なる境界線を使っていたりすることはよくあるのですが、ウィリアムズバーグに関して言えば、西側はイースト・リバーがあるので問題ないのですが、どう考えてもブッシュウィック(Bushwick)なのにウィリアムズバーグだと言い張っている不動産物件は後を絶ちません。

ブッシュウィックとウィリアムズバーグでは不動産価値に雲泥の差がつきますので、そういいたい気持ちはわからなくもありませんがアパートを借りるときやコンドを買うときなどには注意したいポイントです。

ちなみに左の地図がニューヨークタイムズの定義に基づきウィリアムズバーグの境界線をマッピングしたものです。

ニューヨークタイムスは何かと不動産業界に批判的ですので、まぁ、彼らの定義を使っておけば大きな間違いはないだろう・・・ということでつくって見たのですが、これを見せた友人3人が「ウィリアムズバーグに住んでると思ってたのに・・・」と軽いショックを受けていました。

さて、そんなウィリアムズバーグですが、街の面白さという意味では、ここ数年でいわゆる目抜き通り(Bedford Ave周辺)から東へ、つまりLorimer  St やGraham Stの方へと移ってきている気がします。

不動産という意味でも、もちろんBedford周辺にはリゾーニングされたイーストリバーサイドを中心に、今後も高級物件が増えることは間違いありませんが、手頃な物件や投資的に面白みのある物件はやはり東へ向かっている感じです。

つい10年前までは存在しなかったイースト・ウィリアムズバーグというエリアが人々に認識され始めたことからも、Bushwick Ave を越える手前のエリアは今後も注目を集めそうな気配です。

次回のポストではそんなウィリアムズバーグの注目のアパートをいくつかご紹介してみたいと思います。