2011.12.17

ダウンタウン・ブルックリン摩天楼

フラットブッシュ・エクステンション周辺地図

Flatbush Ave Extension (フラットブッシュ・アヴェニュー・エクステンション、単にアヴェニューを抜かしていうこともあります)はマンハッタン・ブリッジを渡りマンハッタンからブルックリンに入ってきた直後から始まるエリア(正式には道路の名前ですが、最近はエリア名としても使われ始めています)であり、ダウンタウン・ブルックリンの一部、もしくは延長ともいえる場所です。

最寄り駅で言えば、Jay Street Metro Tech (N, R, A, C, F)やDeKalb Ave (B, D, Q, R, N) となります。実際このフラットブッシュ・アヴェニューに降り立つと「・・・・」という印象を受ける方も多いと思います。

というのは、現在のこの周辺には、いくつかの高層住宅ビルディング、オフィスビルディングが見える以外は工事現場であり、何か閑散としている雰囲気だからです。

しかし、このエリア、つまりダウンタウン・ブルックリンからフラットブッシュ・エクステンションにかけての地域は、今後の人口増が約束されたエリア。数多くの開発&再開発が予定されており、土地やエアライツの買収が進んでいます。

先日のウォールストリートジャーナルの記事「Developers Launch Battle Of Brooklyn」では、計画されている住宅用ビルディングが、その高さを競っている様子が書かれていますが、このほかにもホテルや大学など大型の開発案件が既に計画されており、このエリアの人口増を狙って高層コンドミニアムやラグジュアリー・レンタルアパートメントの建設が予定されているわけです。

もともとダウンタウン・ブルックリンは大手金融系のビルや、市役所・裁判所などが立ち並ぶ官公庁街なのですが、ブルームバーグ市長の街づくりの仕掛けの一つであるこの周辺地域開発は、ビルの高さ規定に上限がないという大胆なもの。

これまでのブルックリンのアイデンティティであるブラウンストーン・ブルックリンとは対極にあるこのエリアの開発、投資家だけではなく多くの人々の注目を集めています。