チップはいくらあげるべき?
いよいよ2014年も年の瀬の12月、ニューヨークは街中がホリデー色に染まっています。
まわりには既にバケーションをとりはじめる人もおり、ニューヨークの不動産マーケットもさすがに年明けまでは一休みという状況で、私自身もクライアントの方とのミーティングは、来年以降の販売や購入が中心となっています。
ギフティング(Gifting)シーズンとも呼ばれるこの時期、一軒家ではなくビルに住んでいる人が多いニューヨークでは、ビル内のスタッフにチップをあげることが習慣となっています。
このビルのスタッフに対するチップですが、よく「誰にいくらあげたらいいでしょうか?」というご質問をいただきます。
そもそもチップというのは感謝の意味を込めてあげる現金ですから「いくらあげなくてはいけない」という額はないばかりか、あげることは義務ではないのですが、やはりそれでも相場というものは存在し、例えば以下のHPにはビルディングのタイプごと、またスタッフの職種ごとに説明されています。
TIPPING THE BUILDING STAFF: BRICKUNDERGROUND’S 2014 GUIDE
記事中にもありますが、フルサービスビルディングの場合一般的には、コンシェルジュ/ドアマン、スーパー、ポーターがスタッフとしているのでチップも結構かさみます。
多くのビルではそれぞれ複数名のスタッフが担当していて、そのうちの一人がヘッドとなっいますので、例えばコンシェルジュであれば、コンシェルジュ3名のうち、一人がヘッドコンシェルジュとなります。
そのため役職によって若干の差をつけることも一般的であり、また自分が特にいつも世話になっているスタッフには色をつけるということもよくされます。
またこれはビルディングスタッフではありませんが、FedExやUPS、Fresh Direct やPoland Spring などの業者をよく使いレギュラードライバーがいる場合、(ドアマンのいないビルで直接やり取りをしている場合には)彼らドライバーにも、その後も気持ちよくデリバリーをしてもらうために、チップを渡すいいタイミングです。
ちなみにFresh Direct などはチップに以下のようなポリシーとなっています。
You are under no obligation to tip but have the option of providing a tip if you feel that you’ve received exceptional service. FreshDirect personnel are not permitted to solicit tips under any circumstances. If you have a comment or compliment use our Get Help area. We’d love to hear from you!
チップを渡すときには単に現金を手渡ししてもいいですが、ホリデーカードにメッセージを添えて渡すのも一般的です。
ただホリデーカードには、Merry Christmas! やHappy Hanukkah! のように特定の宗教を感じさせるメッセージが使われているものは避けるのが無難です。